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1958年(昭和33年)10月12日に南太平洋で皆既日食が見られた。この時、東京大学・東京天文台(現在の国立天文台)は総勢7名からなる観測隊を北クック諸島スワロフ島(無人サンゴ礁)に送り、観測に成功した。当観測記は、そのとき観測隊に参加した日江井榮二郎、山下泰正の両氏(ともに国立天文台名誉教授)の編による貴重な観測報告記録である。近年の皆既日食では、天文ファンが気軽に世界各地の観望ポイントに出かけることができるが、1958年当時の国外における日食観測は、プロの研究者が数多くの専用機材とともに長期にわたる入念な準備を整えて観測地に出向く、一大観測イベントであった。この観測記から、その大遠征のようすを伺い知ることができる。 |
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1958年(昭和33年)10月12日に南太平洋で皆既日食が見られた。この時、東京大学・東京天文台(現在の国立天文台)は総勢7名からなる観測隊を北クック諸島スワロフ島(無人サンゴ礁)に送り、観測に成功した。当観測記は、そのとき観測隊に参加した日江井榮二郎、山下泰正の両氏(ともに国立天文台名誉教授)の編による貴重な観測報告記録である。近年の皆既日食では、天文ファンが気軽に世界各地の観望ポイントに出かけることができるが、1958年当時の国外における日食観測は、プロの研究者が数多くの専用機材とともに長期にわたる入念な準備を整えて観測地に出向く、一大観測イベントであった。この観測記から、その大遠征のようすを伺い知ることができる。 |
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